今回は、OBS Studioを使用する為の導入手順から基本設定とビデオ録画までを解説したいと思います。
1.OBS Studioの導入
・OBS Studioのダウンロード
公式サイトからOBS Studioをダウンロードします。
※ダウンロードは、「Windows用」「Mac用」「Linux用」があります。
・自分の使用環境(OS)に合ったものを選択し、ダウンロードします。
筆者の使用環境はWindowsなので「Windows用」を選択します。
・ダウンロードしたOBS Studioをインストールします。
インストーラーは英語ですが、特に難しい事はありませんので画面に従って進めていきます。
・インストールが完了するとOBS Studioの起動を促す画面が表示されます。
※「☑Launch OBS Studio」にチェックが入った状態で[Finish]をクリックするとOBS Studioが起動されます。
・初回起動時の[自動構成ウィザード]は、[キャンセル]します。
これはユーザーの目的・環境に合わせて一部の設定を自動的でやってくれる機能なのですが、必ずしも適切な設定をしてくれる訳ではないので無視(キャンセル)します。
※これでOBS Studioのインストールは完了です。
2.ビデオ録画の設定
パソコン本体に高画質でビデオ録画する場合の設定を紹介します。
・右下の「コントロール」列から[設定]をクリックします。
・「出力」タブを選択して右側の「出力モード」を[詳細]に変更し、「録画」タブを選択して以下のような設定にします。
※この設定は、NVIDIAのグラフィックボード(GTX10XX,RTX20XX,RTX30XX)などが搭載されている事が前提です。
録画ファイルのパス:空き容量が多く書き込みが速いディスクとフォルダを選びましょう。 録画フォーマット :[mkv](後で「録画の最多重化」から[mp4]に変換出来るので規定のままとします) 注、[mp4]を指定すると正常に録画が完了しなかった場合、mp4ファイルが破損するようです。 エンコーダ :[NVIDIA NVENC H.264(new)]を指定します。 :注、[x264]はグラフィックボードが無い場合の指定です。(CPUで処理します) 上記以外の設定は取りあえず以下のような設定としましたがお好みで構わないと思います。 レート制御 :[CBR] ビットレート :8000 Kbps キーフレーム間隔 :0 プリセット :[Quality](Max Qualityもありますが負荷が増えるだけであまり変わらない) プロファイル :[high] □ Look-ahead :オフ(エンコーダーが入力した値に応じて「Bフレーム」を使用する機能です) ☑心理視覚チューニング:オン(画像の乱れやブロッキングを減少させます) GPU :0 Bフレーム :2
・「音声」タブを選択して以下のようにな設定にします。
トラック1 音声ビットレート :[192]
・「映像」タブを選択して以下のように設定します。
基本解像度 :[1920x1080] 出力解像度 :[1920x1080] 縮小フィルタ :[ランチョス] FPS共通値 :[60]※いわゆる「1080p 60fps」と呼ばれる映像設定です。処理が重い場合は、解像度/FPSを下げて見て下さい。
・「詳細設定」タブを選択して以下のように設定します。
プロセスの優先度 :[高]
・ビデオ録画する画面を映します。
「+」をクリックしてソースを追加し、OBS Studioにビデオ録画する映像を映します。
又、追加ソースは色々出てきますが、頻繁に使うものは主に4つなのでこれを上手く使い分けます。
・ウィンドウキャプチャ :ウィンドウの画面を見せたい時に使用します ・ゲームキャプチャ :PCゲームの画面を見せたい時に使用します ・映像キャプチャデバイス:キャプチャーボードを使いたい時やWebカメラを使いたい時に使用します ・画面キャプチャ :デスクトップの画面を見せたい時に使用します
・今回は[ウィンドウキャプチャ]を追加します。(必要に応じたキャプチャを選択して下さい)
・これでビデオ録画する映像が映るようになります。
・後は右下の[録画開始]をクリックすれば映っている映像がビデオ録画されます。
・保存場所は、「録画」タブの「録画ファイルのパス」で指定された場所に保存されます。
・保存される動画は「.mkv」形式なので扱い易い形式の「.mp4」に変換します。
※「ファイル(F)」から「録画の再多重化」を選択すると簡単に「.mp4」形式に変換出来ます。
後は、動画加工したり、テロップを入れり、動画投稿サイトへの投稿など色々と利用の幅が広がりますので試してもらえればと思います。
尚、ライブ配信については、「OBS Studioで生放送(Live)用の環境をつくってみる」を参考にしてみて下さい。
注、今回紹介した内容が何かのお役に立てれば幸いですが、あくまでも自己責任の範囲でお願いします。
又、これにより、生じたいかなる損害も負えませんのでご了承ください。
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