iPad、iPhoneのSerial Noから製造国等の情報を読み取る

2010年から2021年のはじめに製造されたApple製品には全てシリアル番号が振られており、製造された場所や時期、型番、ハードウェア構成などといった情報が分かるようになっています。
又、シリアル番号を入力するだけで解析してくれる便利なサイトもありますが、第三者に情報を開示するような気にはなれないという方の為に、自分で読み解く為のお役に立ててもらえればと思います。

シリアル番号から分かること
集団訴訟の対象や製造ミスによるリコール対象商品の確認、紛失や損傷した部品の交換が必要な場合。又、入手したApple製品が正規の整備済製品かどうかの判断にも役立ちます。

シリアル番号の確認
[設定アプリ]から[一般]→[情報]で「シリアル番号」が確認出来ます。

シリアル番号は12桁の英数字で表されており、下の5つの要素から構成されています。
LLL Y W UUU MMMM
|   | | |   |
|   | | |   +---モデル         デバイスの「型番」と「世代」
|   | | |
|   | | +-------ユニーク      固有のシリアル番号を与えるためのランダムなコード
|   | |
|   | +---------製造週
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|   +-----------製造年
|
+---------------ロケーション   どこで製造(国)されたのかが分かります。又、3桁目はAppleの品質保証目的で使用

LL(最初の2桁)のコード
Code      Maker        Factory
FC              Fountain     (ファウンテン),Colorado(コロラド州),USA(米国)
F               Fremont      (フリーモント),California(カリフォルニア州),USA(米国)
G8,QP,XA,XB                  USA(米国)
RN                           Mexico(メキシコ)
CK                           Cork(コーク),Ireland(アイルランド)
VM              Foxconn      Pardubice(パルドゥビツェ),Czech Republic(チェコ)
SG,E                         Singapore(シンガポール)
MB                           Malaysia(マレーシア)
PT,CY                        Korea(韓国)
EE,QT,UV                     Taiwan(台湾)
F1,F2,FK        Foxconn      Zhengzhou(鄭州), China(中国)
W8                           Shanghai(上海),China(中国)
DL,DM           Foxconn      China(中国)
DN              Foxconn      Chengdu(成都), China(中国)
YM,7J           Foxconn      Hon Hai(鴻海),Taiwan(台湾)
1C,4H,WQ,F7     Foxconn      不明,China(中国)
C0              Tech Com     Quanta Computer Subsidiary(深圳),China(中国)
C3              Foxxcon      Shenzhen(深セン),China(中国)
C6,F4                        不明        不明
C7              Pentragon    Changhai(上海),China(中国)
RM                           Refurbished/remanufactured(整備済製品)

次の1桁は「製造年」で、半年毎にコードが割り当てられています。
Code            Release(上半期/下半期)
C               2010 (1st half)
D               2010 (2nd half)
F               2011 (1st half)
G               2011 (2nd half)
H               2012 (1st half)
J               2012 (2nd half)
K               2013 (1st half)
L               2013 (2nd half)
M               2014 (1st half)
N               2014 (2nd half)
P               2015 (1st half)
Q               2015 (2nd half)
R               2016 (1st half)
S               2016 (2nd half)
T               2017 (1st half)
V               2017 (2nd half)
W               2018 (1st half)
X               2018 (2nd half)
Y               2019 (1st half)
Z               2019 (2nd half)
その次1桁が「製造週」で、「製造年」と組み合わせることで、製造された「週番号」を割り出すことができます。
1:week 01 又は 27
2:week 02 又は 28
3:week 03 又は 29
4:week 04 又は 30
5:week 05 又は 31
6:week 06 又は 32
7:week 07 又は 33
8:week 08 又は 34
9:week 09 又は 35
C:week 10 又は 36
D:week 11 又は 37
F:week 12 又は 38
G:week 13 又は 39
H:week 14 又は 40
J:week 15 又は 41
K:week 16 又は 42
L:week 17 又は 43
M:week 18 又は 44
N:week 19 又は 45
P:week 20 又は 46
Q:week 21 又は 47
R:week 22 又は 48
T:week 23 又は 49
V:week 24 又は 50
W:week 25 又は 51
X:week 26 又は 52
Y:week 27 又は 53
手元のデバイスで確認してみたところ、次のようになりました。

iPad Airの場合(2015モデル)
※中国のFoxconnで2015年の上半期に製造

iPhone6sの場合(2016モデル)
※製造国、工場は現在不明で2016の上半期に製造

気なる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

注、今回紹介した内容が何かのお役に立てれば幸いですが、あくまでも自己責任の範囲でお願いします。
又、これにより、生じたいかなる損害も負えませんのでご了承ください。

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